MT4の「Files」フォルダに保存したCSVファイルを読み込んでチャートのサブウィンドウに折れ線グラフを表示するインジケーターです。
関連ソフト「MT4テスト結果CSVファイル変換ツール」と連携するとストラテジーテスターの結果タブに表示されている損益をグラフ化できるので、グラフタブに表示されているグラフ(既存の損益グラフ)とは異なった視点からEAを検証できます。
あと、「再読込」ラベルをクリックするとCSVファイルを再読み込みします。
MT4テスト結果CSVファイル変換ツールを使用して何度もCSVファイルを作り直した時に便利です。
ファイルはMT4用のトップページからダウンロードできます。
画面イメージ(赤色枠線部分)
上記画面イメージで使用したCSVファイル
---ここから---
2017.04.03 11:00,380.00
2017.04.04 11:00,1532.00
2017.04.05 11:00,-1300.00
2017.04.06 11:00,-352.00
2017.04.07 11:00,-960.00
2017.04.10 11:00,1000.00
2017.04.11 11:00,-470.00
2017.04.12 11:00,1520.00
2017.04.13 11:00,510.00
2017.04.14 11:00,-960.00
2017.04.17 11:00,500.00
2017.04.20 11:00,1220.00
2017.04.21 11:00,310.00
---ここまで---
※上記画面はパラメータ「データの値をすべて合算する」を「true」にした場合の例です。
また、見やすくするため日時や価格を切りがいい値で表示するインジケーター「320_KiriGaII」を使用しています。
CSVの値を合算しない場合の表示例です。CSVデータは上記と同じです。
詳細は後述の「データの合算仕様」を参照してください。
ダウンロードしたZIPファイルを適当なフォルダに展開(解凍)後、通常のインジケーターと同様にMT4に導入してください。
補足:ZIPファイルはMT4用のトップページからダウンロードできます。
通常のインジケーターと同様にMT4から削除してください。
Custom Indicatorの「パラメーターの入力」の画面イメージ
MT4の「Files」フォルダに保存したCSVのファイル名を指定します。
補足:日本語のファイル名の使用したり、「.csv」以外の拡張子にしたり、「Files」フォルダに新しくフォルダを作成してそこにファイルを保存したりしましたが特に問題はないようです。
ただし、厳密なエラー処理を施していないので後述の「CSVファイル仕様」に反するファイルは使用しないでください。
補足:「Files」フォルダはMT4のメニュー「ファイル」から「データフォルダを開く」をクリックし、表示されたエクスプローラーの「MQL4」フォルダ内にあります。
ただし、ストラテジーテスターでテストして「チャートを開く」で開いたチャートに当インジケーターを挿入した場合は、「MQL4」ではなく「tester」フォルダ内の「Files」フォルダに保存したCSVファイルを参照する場合があります。どのような条件で「tester」フォルダ配下になるかは不明ですので、ご使用時の状況に応じて適宜保存先を変更してください。
基本的に一般的なCSVファイルになると思いますが、注意点もありますので細かく記載したいと思います。
CSVファイルから読み込んだ値は、チャートの足の時間帯(例えば1時間足なら10時00分から10時59分まで等)ごとに合算され、その足の値として扱われます。
具体的な例は表「CSVデータはチャートの足の時間帯ごとに合算される」を参照してください。
次の足の時間帯(上記の続きなら11時00分から11時59分まで)も同様に合算されますが、その際、次の足の値に1つ前の足の値も合算するかを指定できます。
具体的な例は表「パラメータの指定に従い、1つ前の足の値を合算するか決める」を参照してください。
CSVデータ | 15分足の場合、15分単位で合算 | 1時間足の場合、1時間単位で合算 |
---|---|---|
2017.04.03 10:00, 1300 2017.04.03 10:11,-2000 2017.04.03 10:14, -500 --- 2017.04.03 10:15, 1000 2017.04.03 10:15, 500 --- 2017.04.03 10:46,-1000 2017.04.03 10:59, 2800 --- 2017.04.03 11:00, 3200 2017.04.03 11:04, 1000 --- 2017.04.03 11:25,-2300 --- 2017.04.03 11:30, -200 --- 2017.04.03 11:49, 1000 --- ※「---」は見やすくするために付与したもので実際のCSVデータには含まれません。 |
10時00分の15分足には10:00から10:14までのデータが合算される。 1300 - 2000 - 500 = -1200 |
10時の1時間足には10:00から10:59までのデータが合算される。 1300 - 2000 - 500 + 1000 + 500 - 1000 + 2800 = 2100 |
10時15分の15分足には10:15から10:29までのデータが合算される。 1000 + 500 = 1500 |
||
10時30分の15分足には10:30から10:44までのデータが合算される。 今回のケースではデータが無いので「0」になる。 |
||
10時45分の15分足には10:45から10:59までのデータが合算される。 -1000 + 2800 = 1800 |
||
11時00分の15分足には11:00から11:14までのデータが合算される。 3200 + 1000 = 4200 |
11時の1時間足には11:00から11:59までのデータが合算される。 3200 + 1000 - 2300 - 200 + 1000 = 2700 |
|
11時15分の15分足には11:15から11:29までのデータが合算される。 -2300 = -2300 |
||
11時30分の15分足には11:30から11:44までのデータが合算される。 -200 = -200 |
||
11時45分の15分足には11:45から11:59までのデータが合算される。 1000 = 1000 |
「データの値をすべて合算する」が「true」 | 「データの値をすべて合算する」が「false」 | ||
---|---|---|---|
15分足の場合 | 1時間足の場合 | 15分足の場合 | 1時間足の場合 |
10時00分の15分足には時間帯ごとに合算された「-1200」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 10時の1時間足には時間帯ごとに合算された「2100」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 10時00分の15分足には時間帯ごとに合算された「-1200」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 10時の1時間足には時間帯ごとに合算された「2100」に折れ線グラフの線が引かれる。 |
10時15分の15分足には時間帯ごとに合算された「1500」に1つ前の15分足の「-1200」が合算された「300」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 10時15分の15分足には時間帯ごとに合算された「1500」に折れ線グラフの線が引かれる。 | ||
10時30分の15分足には時間帯ごとに合算された「0」に1つ前の15分足の「300」が合算された「300」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 10時30分の15分足には時間帯ごとに合算された「0」に折れ線グラフの線が引かれる。 | ||
10時45分の15分足には時間帯ごとに合算された「1800」に1つ前の15分足の「300」が合算された「2100」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 10時45分の15分足には時間帯ごとに合算された「1800」に折れ線グラフの線が引かれる。 | ||
11時00分の15分足には時間帯ごとに合算された「4200」に1つ前の15分足の「2100」が合算された「6300」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 11時の1時間足には時間帯ごとに合算された「2700」に1つ前の1時間足の「2100」が合算された「4800」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 11時00分の15分足には時間帯ごとに合算された「4200」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 11時の1時間足には時間帯ごとに合算された「2700」に折れ線グラフの線が引かれる。 |
11時15分の15分足には時間帯ごとに合算された「-2300」に1つ前の15分足の「6300」が合算された「4000」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 11時15分の15分足には時間帯ごとに合算された「-2300」に折れ線グラフの線が引かれる。 | ||
11時30分の15分足には時間帯ごとに合算された「-200」に1つ前の15分足の「4000」が合算された「3800」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 11時30分の15分足には時間帯ごとに合算された「-200」に折れ線グラフの線が引かれる。 | ||
11時15分の15分足には時間帯ごとに合算された「1000」に1つ前の15分足の「3800」が合算された「4800」に折れ線グラフの線が引かれる。 | 11時15分の15分足には時間帯ごとに合算された「1000」に折れ線グラフの線が引かれる。 |
15分足を例にした折れ線グラフの違い
「データの値をすべて合算する」が「true」の場合は各足の値が右に行くごとに合算(累積)されるが、
「false」の場合は各足ごとの値に従って折れ線グラフが表示される。
リリース日 | バージョン | 内容 |
---|---|---|
2017/05/25 | 1.00 | 初リリース |
2018/04/19 | 2.00 | 1.全体的に処理を見直し、リファクタリングを行いました。 2.ファイルの再読み込み機能を追加しました。 |
2018/04/24 | 2.10 | 1.ファイル再読み込みラベルの表示位置と文字を変更しました。 2.CSVファイル保存先フォルダ「Files」について補足を追記しました。 |